「未来に先回りする思考法」

これは、読書会で若い賢い男子がセレクトした本。きっと自発的にはまず買わないであろう本。なんか、これを勧めた人もなら、書いた人も若い賢い人らしく、ほーとかへーとかしか出てこない(笑)社会の仕組みを冷静に分析して書かれると感心しちゃうけど、私にとっては、iPhoneが流行ってもAndroidが流行ってもそれは単に道具に過ぎないしシステムはシステムに過ぎないし、一寸先に何が流行るとか、時代の先を見越せるかどうかも面白いけどそれが無かったら無かったように暮らすだけのこと。それよりも1000年を経てなお残ってきたものって何なのかとか、普遍性って何に宿るのかとか、美しいとか恋しいとか、生きる悩みや苦しみや喜びやそういう感覚が古びないのはなぜかとか、そんなことの方が私にとっては大事なんだなーって逆説的に感じる本でした。たとえばね、本にしても文庫本化してまで長く残る本ってどんな物か長く時代を経てなお残る本ってどんな物か考えてみると面白いのです。ただ、これ読んで仕事に燃えてる若人には最大限の拍手を以て応援したい感じ。・・・そーね、私なら、たとえば国家のシステムについて楽しみたいなら、こちらを絶賛オススメします(笑)
吉里吉里人(上)
著者:井上ひさし
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