金扇「火-seto-」
(金扇「火-seto-」・径40cm・2010)
文字が一つ生まれれば、
そこに音と意味とが生まれる。
その文字が連なれば、
そこに物語が生まれる。
*
小さな火が連なってゆく。
集まった無数の火は
大きな一つの火となっていく。
まるで太陽のように。
太陽は海の上で燃える。
そしてまた
海に無数の火が映る。
瀬戸内の太陽は無数の火を従えて
さらに強く光る。
*
"扇子"という制限。
"書"という制限。
その制限の中でどれだけの表現が出来るかが
アートの醍醐味なのかもしれない。
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