風炉先屏風　「蒼炎　－ 一条摂政の御集 －」

（風炉先屏風　「蒼炎 － 一条摂政の御集 －」・2010）


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豊蔭という名に仮託した、藤原伊尹（これただ）個人歌集「一条摂政集」。

思う人との恋歌のやりとりが記されています。



書としても一級と名高いその歌集を臨書し、

一つの作品に仕立てました。



豊蔭の恋を綴った料紙は、

静かに燃えて

静かに鎮まり、

銀の屏風のその面に。



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臨書はあくまでも臨書。

それは手習いの域を出ないものであるけれど

一つの文字群として

作品に出来ないかと試みたもの。


仮名文字の持つ独特の動きは

世界に類を見ない墨の文様。