「鳥啼く歌」
(「鳥啼く歌」額サイズ10×10×6cm・48個組・2008)
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鳥(とり)啼(な)く声(こゑ)す 夢(ゆめ)覚(さ)ませ
見(み)よ明(あ)け渡(わた)る 東(ひんかし)を
空色(そらいろ)映(は)えて 沖(おき)つ辺(へ)に
帆船(ほふね)群(む)れ居(ゐ)ぬ 靄(もや)の中(うち)
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最も有名なものは「いろはうた」だろうか。
日本語の持つ音を
一音ずつすべて網羅するという約束事の中で
先人たちは多くの物語を生み出してきた。
この「鳥啼く歌」もしかり。
言葉に対する優れた感覚と、
とびきりの遊び心。
四十八文字は、時に世の無常を歌い、
時に鳥の声を誘う。
その可能性は限りなく広い。
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「いろは歌」にも「鳥啼く歌」にも並び替えの出来るように
一文字一文字を額装した作品。
日本語の持つ音全て一度ずつ用いて歌を作るという言葉遊びを
日本人は古くから行ってきた。
「天地の歌」「雨降歌」など、類歌は何種類も存在する。
それを作品化するとき、
そう、"並び替えの言葉遊び"を表現しようとするとき、
この作品はこの形でなくてはならなかった。
日本人の持つとびきりの遊び心。
それによって紡ぎ出される言葉の可能性。
その数だけ、作品にも可能性が広がる。
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