『関戸本古今集』臨書作品制作〈五〉

『関戸本古今集』臨書作品制作(両面用紙使用の手順)
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五◆料紙の下準備

まず、料紙を帖単位にセットしておきます。
現存ページの並びから、一番効率的な組み合わせを
私なりに考えてセットしています。
(散逸部分を省いての製本をするため、
各帖の用紙枚数及び組み合わせは原本通りになっていませんが、
仕立てたときになるべく原本に近い並びになるようにしています。)

各帖の組み合わせは次の通り。
(すでに臨書してある物を写真に撮っていますが、実際には
臨書前に用紙を揃え半分折りにして帖を作っておきます。)

《一》濃緑×3

《二》濃紫×1・淡茶×1・濃茶×1

《三》濃茶×2・淡茶×1

《四》濃緑×2・淡緑×1

《五》濃茶×1・淡茶×1

《六》淡紫×1・淡茶×3

《七》淡茶×2

《八》濃紫×1・淡紫×1

《九》濃緑×2


各帖をセットしたら、
テキストに振ったページ番号を料紙の端にも振っておきます。
(料紙の順番の入れ替わりを防ぐため。
 私は6Bなど芯の柔らかい鉛筆で用紙の肩に直接振りましたが、
小さめの付箋に書いて貼っておくと紙が傷まず便利かもしれません。)

用紙の色とページの都合上、空白になるページが出来ます。
両面共に空白になる場合もありますが、
これは製本の段階で綴じしろを5mm程度残して切り取ればよいようです。


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