「山ゆりの」

(「山ゆりの」・約53×227㎝・2016・読売書法展)山百合の咲かんとおもひ萱ふかき土よりいでゝふくらむ莟曼珠沙華一むら燃えて秋陽つよしそこ過ぎてゐるしづかなる径なか空に大樹の梢さいなまれ嵐を堪ふるうなりゆゝしも花になり紅澄める鉢の牡丹しんとしてをり時ゆくまゝに白菊は花びらの光沢つやおのづから かヾやかにして園に臨めり***木下利玄の歌5首を。ちょうど読売展の制作時期に、岡山県の足守で「木下利玄」にまつわる作品展を企画していたこともあり選んだ歌です。
「時に合う」ということは思いの外大切で、自らの気持ちに穏やかな熱をもたらしてくれます。利玄の世界を様々な表現で楽しみながら書き続けていた、作品群の一つとなりました。********************************第33回 読売書法展【中国展】********************************《会期》 9月23日(金)~25日(日)《会場》 広島県立ふくやま産業交流館「ビッグ・ローズ」(福山市御幸町)********************************

Atelierすゞり

美しい文字を。 美しい時間を。 美しい空間を。 The official website of Ayami NAKAMURA  [Atelier Suzuri]