松竹大歌舞伎

私に着物を教えてくれた木耶ラさんからお誘いがあって、松竹大歌舞伎を見に行ってきました。もちろん着物で。この日は淡い青磁色に鉄線の花の付下げ。夏の着物はほんのりした透け感が天女の羽衣のようで、実は四季の着物の中で一番好きかも。木耶ラさんが板東秀調さんとお友達なので楽屋お見舞いにまで同行させてもらって。写真もどうぞ~って。
その上、サインまで!
この日の演目は河内山。橋之助さんの演じる河内山は、ふてぶてしい笑いを浮かべるような役柄を表現しながらも芯にちゃーんと品があって、ステキでした。テレビでお見かけするときにはほっそりした印象の橋之助さんが、ものすごく厳つい大入道に見えたのが衝撃。秀調さんの演じる家老・高木の役所も、その柔らかく重みのある役所に秀調さんがぴったりで、それはそれは見応えがあるのです。そうそう、木耶ラ先生の着姿も☆レモンイエローの付下げが軽やかに涼しげでステキ。私にどこに行っても背筋を伸ばして着物を着られるという財産をくれた人。
書道も着付けもそうですが、美しい文字が書ける、美しく着物が着られる、そういう文化を身に付けることは"一生持っていても荷物にならない財産"を手に入れることだなぁと思うのです。

Atelierすゞり

美しい文字を。 美しい時間を。 美しい空間を。 The official website of Ayami NAKAMURA  [Atelier Suzuri]