千田保育所卒園式

ご縁あって、月2回のお稽古に伺っている千田保育所。今年も1年間一緒に学んだ年長さんたちを送り出す日が来ました。始めの頃には、床を転げ回る子もいたり、隣をつつきに行く子もいたり、眠ってしまう子もいたり(笑)ごそごそ、うごうご、していた子どもたちが、一年間のお稽古を終える頃にはお稽古の始めと終わりに、こちらが声をかける前にきちんとした姿勢で待つことが出来るようになります。正座をして、背筋を伸ばして、手はお膝。「よろしくお願いします」 「ありがとうございました」一年間での成長は目を見張るほどで文字を書くことそのものもですが、毎回、諄いほどに言う、挨拶をきちんとすること、お道具を丁寧に扱うこと、走らないこと、それがちゃんと自分から出来るようになっていく、そんな変化がとてもうれしく思えます。危ないこと、人の邪魔をすることについては厳しく叱ったこともあるけれど、ちゃんと、その理由まで受け止めて、がんばってくれた子どもたち。卒業制作にはみんな小さな身体が乗ってしまうくらいの紙に「ありがとう」の5文字を書きました。「お父さんに!」「お母さんに!」「おじいちゃんに!」「おばあちゃんに!」「先生に!」それぞれに届けたい人の事を言いながら。最後のお稽古日にはお手紙を一人一人からもらいました。就学前の子どもたちにとって、文字にし、文章にして相手に気持ちを伝えるということはなかなかに時間もパワーも要ることだったのじゃないかなと思います。色とりどりの装飾を凝らして、"大好き"をいっぱい込めてくれました。卒園式には、「せんせいー」って泣きながらぎゅーっとハグをしてくれた子どもたち。たくさんの可愛い思い出をもらいました。小学生になっても、どうぞ温かく健やかにどんどん成長してください。

Atelierすゞり

美しい文字を。 美しい時間を。 美しい空間を。 The official website of Ayami NAKAMURA  [Atelier Suzuri]