「紺紙金字般若心経」

写経の勉強を始めたときに、目標の一つでもあった、紺紙金字経。前日から膠の準備をし、本金泥粉を膠で練って、水を加えて上澄みを捨て、焼き付けて、また膠を加えて練って、水を加えて・・・を繰り返す。ほんの一さじほどの金を練り、その光を得るために、細やかな手間と時間がかかります。そうやって準備した金泥でようやく始まる、一文字一文字。何か敬虔な気持ちになるのはそのためでしょうか。自分が書いているという感覚がなくなるのはどうしてなのでしょうか。

Atelierすゞり

美しい文字を。 美しい時間を。 美しい空間を。 The official website of Ayami NAKAMURA  [Atelier Suzuri]