お稽古ヘルプ 【固め筆と捌き筆】
【固め筆(かためふで)と捌き筆(さばきふで)】先に、大筆・小筆の扱いを紹介しましたが、筆の大小だけでなく、知っておいてほしいなぁと思うのは、固め筆(かためふで)と捌き筆(さばきふで)の扱いの違いです。標準的なお稽古で使うために「大筆」「小筆」の使い方、と紹介しましたので普段はそれで構いませんが、サイズだけではない扱いの違いも知っておきましょう。
●「捌き筆」・「固め筆」って何?「捌き筆」・・・全部捌いて使う筆、「固め筆」・・・1/3~1/2ほど捌いて残りは固めたままつかう筆ざっくり言うと、そんな感じ。それは、書きたい文字の大きさや表現によって、同じ筆でも固め筆で使うことも、捌き筆で使うこともあります。ちなみに、写真だと上の2本は捌き筆、下の1本は固め筆として使っています。●どこまで墨を入れる?捌いてあるところまで。これが基本です。写真だと、捌き筆は根本まで墨が入った形跡がありますよね。捌いてあるのに墨を入れていない部分があると、筆がプカプカして字が不安定になります。ご注意。●お手入れ方法は?私の使い方だと、ざっくり下記のような感じです。・捌き筆→墨液を使う→洗う・捌き筆→摺った墨を使う→拭き取り・固め筆→墨液・・・は基本使わない。使うなら膠系高級墨液のみ。→拭き取り・固め筆→摺った墨を使う→拭き取り捌き筆だと、使う墨が墨液かどうかによって水洗いするかどうかが決まり、固め筆はとにかく水洗いはしない、という感じかなぁ。ちなみに、具体的に写真の筆たちだと、↓こんな感じ。1番目の筆〈捌き筆・墨液使用〉 水洗いしています。 すすいでは墨を絞り出し、すすいでは絞り出し 最後に形を整えながらキッチンペーパーできゅーっと握って水気を取ります。2番目の筆〈捌き筆・摺った墨使用〉 ほんの少し筆に水を含ませた後、ティッシュと反古の紙などで しっかり墨を押し出して終わり。 水洗いしません。3番目の筆〈固め筆・摺った墨使用〉 ティッシュを畳み、5百円玉大くらい水でしめらせて、 そこでしゅっしゅっと線を引くようにふき取って終わり。 水洗いしません。
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