十五夜お月様

今年も十五夜お月様は
お茶の先生やお稽古仲間と三蔵稲荷で。

みんなで食事やお供えを持ち寄りで準備します。
私の担当はご飯ものと、香の物2種と、お供え。

前日の晩から栗を水にかして、
少し黒米を加えた栗ご飯にしました。
採れたての新米です。
香の物は胡瓜の辛子漬けと茗荷の甘酢漬け。
お供えは里芋と茄子を。

こういう行事のお食事は準備に手間がかかるものが多いのだけど、
こんな機会があるからこそ、丁寧に作るのが楽しいのよね。

田舎の家に育ったから、
節句や季節の行事はわりと好き。

この日は前日までの雨がウソのように晴れて、
見事なお月様。


三蔵稲荷には古い能舞台があって、
実はその舞台上でお月見をするのだけど、
この日は恋しき月夜でも舞台に立ってくださる大島紀恵さん
月の光に照らされたその舞台上で「月宮殿」の一節を謡ってくれました。
ああ。贅沢。

お食事も、お菓子も、お茶も、とてもおいしくてよいお月見でした。


     *


そうそう、どうでもいいんですが、
月の模様のこと。

海外だと「女性の横顔」だとか「ワニ」だとか「カニ」だとか
日本とは違う見立てをするんだと小さな頃に聞いた覚えがあります。

日本では「兎の餅つき」って一般的ですよね。
私も生粋の日本人なので、「兎」っていうのは
何となく染みついてるんですが、
どーーーーーしても、
餅つきに見えなくて。



ま、ほんとにどうでもいいんですけど…

Atelierすゞり

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