老舗の仕事

夜中に、

「あぁーーーーーー、うるしゃいー」

って寝ぼけて叫んだ覚えはあるんだけど、
どうやら今朝はスゴイ雷だったみたいね。(←それは記憶にないらしい。)

私、夜中に災害が来たら
間違いなく助からないタイプだな。


みなさんご無事ですか。


     *



今日はのし書きのお話。

少し前のことになるんですが、
お友達から一保堂のお茶が届きました。

私が日本茶好きなのをよく知ってる友達から
心のこもった贈り物です。


一保堂に連絡して、お店から発送してもらったようなのですが、
受け取って「さすが老舗。」の一言。

包み紙も、よく見たら『茶教』の版本を元にしたもので
お茶屋さんらしくさりげなく気が利いてて格好いいし、
包み方もきっちり丁寧だったの。

それに加えて、中の熨斗書きがいい。



携帯写真だから写りがあまり良くないけど、
それを差し引いても、さらりと美しいでしょ。

白の水引が型押しで描かれた熨斗紙に
手慣れて且つアクのない、丁寧な筆の文字。

誰かへの贈り物を安心して任せられる
さすが"老舗の仕事"だなぁと。


贈り主である友人の気持ちを
ちゃんと丁寧に届けてもらったような気がして、
温かくなりました。


もちろん、中のお茶もとてもおいしかったよ(*´ェ`*)



     *




お見舞いの包装を頼んだとき、
ぐちゃぐちゃぐちゃっとして、
ビリっと派手に破れたにも関わらず、
こっちが思わず「…ああっ、それ」って言うまで
そのまま包もうとした某店舗さん。
(やり直しても、やっぱりぐちゃぐちゃだったのが残念。)


母が買い物に行ったとき、
『薄謝』の字を間違って書いて、
「それ間違ってるから書き直してもらえますか…?」って言ったら、
むくれてビリビリに熨斗紙を破いたという某店舗さん。


もちょっとがんばれっ。


紙一枚が左右することってあると思うよ。

Atelierすゞり

美しい文字を。 美しい時間を。 美しい空間を。 The official website of Ayami NAKAMURA  [Atelier Suzuri]