『関戸本古今集』臨書作品制作〈六〉

『関戸本古今集』臨書作品制作(両面用紙使用の手順)
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六◆臨書する



臨書の内容については、各方面で様々に
有用な解説が出ておりますので、ここでは省きます。
ただ、この臨書が作品制作の一番「核」になる部分であることは
言うまでもありません。

料紙に手の油分がつかないように注意し、
一枚一枚書く前に紙を拭いながら書いていくことは、
基本的なことだけに忘れないようにしなくてはなりません。
怠ると、墨がはじいて載らなくなったり
ムラが出来たりします。

個人的に気を付けてみた点は、
テキストを確認した上で紙面の都合が許す限り、
見開き右側に書いてあったのか左側に書いてあったのか、
原本に合わせて書くということ。
歌番号が続く部分は空白ページを挟まず、
なるべく連続するように調整すること。
の二点でした。

臨書が完成したら、製本の作業に移ります。


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