花はちす

本紙の文字の構成と

呼応するように斜めの筋を

ごく細くいれてもらいました。

深い色の本紙が、

より深く見えるように、

全体を合わせてみると、

文字が奥へ奥へ続く感じで。

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本紙の色が印象的なので、

表具は白の柄生地と白の無地の

組み合わせにしています。

見る角度によって、

生地の光り方と、

本紙のキラキラが

変わってきます。

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軸先は本紙と合わせて、

滲むような紺の陶器で。

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言葉に出会い、

紙を選び取り、

文字を選び取り、

構成を考え、

表具を合わせる。

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丁寧な一つ一つの積み重ねのように

作品を作るのが好きです。

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「花はちす雀をとめてたわみけり」

（芥川龍之介）