01 椿恋文

中村文美展【平家恋文】(9/20〜24・ふくやま美術館)は昨日をもちまして、無事に会期を終えました。遠く東京、富山、静岡、熊本などからもお越しいただいたりして、ありがたすぎて、泣きそうです。______.01 椿恋文 (70×136cm×4枚組)......平家谷に生う大薮椿をモチーフにしています。幼い頃よく遊んだ平家谷は、平家の隠れ里であるが故に源氏の色である白を遠ざけ、神社に吊るす紙垂までも赤く、境内にある一抱えもある大きな藪椿は、無数の赤い花を付けるのです。赤い赤い椿の花は見上げるとまるで我が身に降り注ぐようで、子ども心にも胸が痛くなりました。美しいものに対する「畏れ」を教えてくれたのはあの椿なのかもしれません。______「書道展」だと思って来る人を、いい意味で裏切りたい。そう思って構想を練った作品展でした。「物語性」という事を大事に思っています。私にとって、技術はあくまでも「表現のための技術」であって、「技術のための技術」ではないのです。.

Atelierすゞり

美しい文字を。 美しい時間を。 美しい空間を。 The official website of Ayami NAKAMURA  [Atelier Suzuri]