蔦の葉は昔めきたる紅葉哉
中村文美(伝統かな書道×現代アート)さん(@aya_suzuri)がシェアした投稿 - 2017 8月 26 2:37午前 PDT
***蔦の葉は昔めきたる紅葉哉 松尾芭蕉(はがきサイズ)***この句を見ると、大好きな酒井抱一の「夏秋草図屏風 」を思い出します。蔦のしなやかで自由な動きと、その色合い。.「昔めきたる」という言葉がこの句の命。.蔦の葉の色付く様は、樹木のように一様ではなく、様々な色で織り成されます。それはあたかも、平安の十二単の彩りのように。.だからこそ、この句の「昔」は、個人的な時間軸のそれではなく、きっと、平安の昔、というほどの大きな時間軸で捉えるべきものだと思います。.....挨拶状は、受け取った人が何となく読めるくらい、と思ってるので、調和体で書くことが多いですが、この一葉は私自身の解釈に従って、平安の雅を受けて、“かな書”で仕上げました。.「むかし」の書き振りは、憧れの「夏秋草図屏風」よろしく、蔦の動きを彷彿とさせるように、敢えてやや長めに、添うように。.....
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