「秋の蝶とまれば遠き帆のごとし」
中村文美(伝統かな書道×現代アート)さん(@aya_suzuri)がシェアした投稿 - 2017 8月 16 4:52午後 PDT
「秋の蝶とまれば遠き帆のごとし」(細谷源二)***暦の上ではすっかり秋。この度の挨拶状は、細谷源二のこの句を。.秋の蝶がそっと音もなくとまると、まるで遠くに浮かぶ舟の帆のようだ。......季語は「秋の蝶」。春の蝶が華やかに舞うのに比べて、秋の蝶というと、どこか静かで趣深く感じます。.蝶に「遠き帆のごとし」という比喩はぼんやり霞む春の空気ではなく遠く澄んだ秋の空気だからこそ似つかわしく思います。.近景の小さな対象から、遥かな遠景へと視線を誘い、秋の澄んだ空気も感じさせる一句。.紙面も近景の「秋の蝶」から、遠景の「帆」へと、遠近感を意識した構成で。.蝶と舟の帆と。先日の個展のテーマとこの句のモチーフを、ほんのり重ねて選び取りました。.
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