寺山修司『不良少女入門~ぼくの愛した少女~』

寺山修司『不良少女入門〜ぼくの愛した少女〜』.寺山修司という作家さんは、何だか、カッコつけてるんだけど、そのカッコつけ方が、許されちゃうタイプの人だわ、と思います。.中に出てくる映画や女優さんの名前には知ってるのも知らないのもたくさんあるけど、時代の空気を感じられて楽しい。退廃的で耽美でセンチメンタルなものって、どこか人を惹きつけるから。.最近読んでた中で、1番フォトジェニックな装丁で、1番オシャレなタイトルだったなって思う。そして。個人的な昭和レトロ趣味の本のことはここまでにして、本当にご紹介しておきたいのはこちら。
珍しく読んだノンフィクション。ふらっと寄った姫路の本屋さんで、"必死"というくらいの勢いで推してあったのを、「そこまで推すなら・・・」と買って帰ったもの。なぜ、そんなに読んでほしかったのか、わかりました。書いた人の情熱に、頭が下がりました。本屋さんの情熱にも、頭が下がりました。この社会の、知っておかなくてはならない姿を、教えてくれてありがとう、と思う本です。これは、現実なのだと思うと、恐ろしくて体の芯が震えます。あっさり暴露するのもどうかと思うけど、上の写真だけで探せそうにないので、もし気になった人がいたらのために。

Atelierすゞり

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