宵のルーブル

前回の渡仏で、「ルーブルは横目で見てきた」と言ったら、「えー!勿体無い!」と散々言われたので、今回は行こうかなーと思って。でも、入るまでに2時間、チケット買うのに2時間とか、そんな行列絶対ムリ。田舎の人間は行列慣れしてないんだ。なので、ルーブルの夜間営業の日を狙って行きました。そしたら入るまでに5分、チケット5分。ブラボー!あ、ちがった。トレビアン!渡仏の少し前に、NHK日曜美術館で「2時間で巡るルーブル」みたいなわたしのためとしか思えない特集(笑)をしてくれたので、その記憶を辿って、いざいざ探検。音声ガイド借り忘れて入ったけど、有名な作品の前にそれぞれ学生ボランティアなのかしら、解説パネルを持った子たちが立ってるという幸運。空いてる時間だったのもあってか、いんちき英語といんちきフランス語しか話せない私にも、何とかして教えてくれようとします。(説明パネル持ってる人に“Qu'est-ce que c'est?(それはなあに?)”とだけ聞いて、あとはフランス語も英語も弱いタチの悪い客とも言う。)お互いに「分からなーい、もう一回!(笑)」「たぶん分かったー(笑)」って笑いながらだけど、ひとつひとつの作品の理解が、ぐっと深まるように工夫されてて、楽しかった。ちゃんとNHKの教え通り、2時間で、ミロのヴィーナスも、サモトラケのニケも、モナリザも、ナポレオンの戴冠式も見てきましたよ(笑)おまけに、美術館内で突然演奏会が始まって、生演奏をBGMにしてのルーブル探検。本当にステキな時間でした。
これ、今回一番お気に入りの天井画。係の人に「誰の絵?」って聞いたら、「ピカソの友達」って言ってるのはわかった(笑)あとでくわしい人が教えてくれたら、ジョルジュ・ブラックなのね。ああ、道理でなんか「ブハァキ」「ブハァキ」(フランス語読みすると、ブラックがそうなる)って言ってたわー(笑)

Atelierすゞり

美しい文字を。 美しい時間を。 美しい空間を。 The official website of Ayami NAKAMURA  [Atelier Suzuri]