鈴木其一展

前回のNHK日曜美術館 はちょうど#鈴木其一 でしたが、先週、姉弟子と姫路市立美術館 へ「鈴木其一展」を観に行ってきました。東京→姫路→京都と巡回するこの展覧会、狙い通り、平日の姫路展はびっくりするくらい人が少なくて、ゆっくりじっくり近づいて観られたのは本当に幸せ。東京・京都だとありえないくらいのゆったり感(笑)はじめて其一を知ったのは7,8年前くらいだったと思います。細身美術館所蔵の「歳首の図」という描き表装(本紙はもとより、表装まで描いた作品)の作品でその、本紙と表具との連動のさせ方が斬新でおしゃれで、とんでもないインパクト。私にとって其一は"描き表装"の人、というイメージでした。その描き表装作品がまとめて見られたのは、感激です。それから、其一の渾身の大作宗達、光琳、抱一から続く風神雷神図。「先人を敬い、師に倣う」という大きな芸術の流れの様なものがいいなと思います。斬新でありながら普遍性を獲得していく作品というのはただ闇雲に新しいものではなくそういう学びを大事にした上での独創性を持っていると思うのです。"独創性"と"好き勝手"は違うし、"自由な表現"と"好き勝手"も違う。好き勝手なものには、たとえ注目が集まることがあったとしても普遍的な価値は生まれないから。「斬新」と言われる琳派の、こうした大きな流れの存在になんだか感歎しながら見ていました。大作から、掌におさまるような作品まで、ゆったりと見られる贅沢な展覧会。ただ、もしかして・・・と怖れた通り、「朝顔図屏風」が無いというガッカリ(笑)いつかメトロポリタンまで見に行けるかな。-----------突然ですが今日のフランス語講座。(この時お昼に寄ったフランス料理店で、フランス人シェフに教わった。).シェフ「(お支払いは)別々?」私「別々って、フランス語でどういうんですか?」シェフ「モチモチ!」私「モチモチ!?」あとで調べたら、Moitié-moitié (半分半分)っていうことらしい。3月に再び行くフランス。1年のブランクですっかり抜けちゃったフランス語だけど、ミャンミャンとモチモチは言えるな(笑)

Atelierすゞり

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