いざいざ歌舞伎

五代目中村雀右衛門さん襲名披露公演へお出かけしてきました。
ちょうど2,3日前に、蔵の中で捜し物をしていたらひょっこり出てきた鼈甲の櫛。どうやら亡くなった祖母のものらしいのです。嬉しいので、歌舞伎にはこれで行きました。乱菊文様の飴色の櫛は今の季節にぴったり。そして箪笥の中から昔仕立てた兎柄の単衣の着物も出てきました。時は十六夜。時期的にも、お月見気分でちょうどいい。
演目は仮名手本忠臣蔵七段目、祇園一力茶屋の場面。紫に緑をちらりと利かせたちょっと色っぽい着こなしの幸四郎さん、遊郭遊びの風情もさすがの男前。今回襲名披露だった中村雀右衛門さんの遊女"おかる"役が可愛くて、帰りはみんなで「いやや~♡」「こ~わ~い~」「か、か、か、か・・・・・・勘平さま」と、おかるごっこで盛り上がってました(笑)
(なぜか、劇場の階段に並ぶように指示が出て、撮ってくださった写真。笑 気さくで綺麗な自慢のねえさま方と。)そうそう、櫛の写真をアップしたらインスタグラムやフェイスブックでもどう使うのか尋ねられたのですが・・・昔の櫛や笄は日本髪を結うための形なので、さすがに今は使いづらく、私は櫛だけこんな風に使っています。笄はパス(笑)
もちろん着付けも髪結いも、自力でします。着付けは日本トップクラスの指導者木耶ラ先生に教わりましたので、髪結いも独学ではありますけど、それに合うように少し研究しました。

Atelierすゞり

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