「雪がふるふる」
(「雪がふるふる」・本紙10×14.8cm・額装・約五×七×五寸・2010)
雪がふるふる雪見てをれば 山頭火
*
雪がふる。
あとからあとから。
小さな結晶が集まって
ひとひらの雪になり、
ひとひらひとひらが集まって
地面を埋め尽くしていく。
視野が、雪一色で埋め尽くされていく句。
この句の「-ば」という一字は
静かに響くのに、その存在が思いのほか強い。
白地に白の水玉がかすかに施された紙に
雪の結晶を幾重にも彫った篆刻作品と
山頭火の句を。
********************************
展覧会の模様
http://archive.cifa-cafe.cifaka.jp/?day=20101101
0コメント