「冷泉家 王朝の和歌守展」

GWの京都。食べてばっかりいたわけじゃないんだぞ、っと。


最大の目的は、これ。冷泉家の展覧会。(のはず。)

…仕事柄ね(笑)



どんだけ貴重なものを持ってるのか
当主でさえ把握しきれてないんじゃないかと噂の冷泉家。

「明月記」だとか、「古来風躰抄」だとか、
歴史の教科書で名前を見たような自筆本、写本が
膨大な数展示してあります。

もう、字がどうのという前に、

「うわー、明月記ってホントにあったんだー」みたいな感じ。


あの藤原俊成が、あの藤原定家が、実際に書いた文字。

それが800年もの時を経て、
今、ほんの十数センチという距離で目の前にある。

それは思いのほか静かな感動です。


俊成や坊門局の秀麗な文字。

定家の、ぽつりぽつりとした文字。
美しいというより記者の字のような雰囲気。


そうそう、自筆本・写本以外にもおもしろいものが
展示してあったりします。

ああいう本を書くときに、
行をまっすぐ書くためにどうやってたか、
そのために使った道具も展示してあったりするんですよー。

ふふ。気にならない?




…詳しいことは、直に尋ねて(´ェ`;)





それから、くすっと笑えるのがこれ。



爪の先ほどのちっさいおじさん。

紙に書いた絵を切り取ってあります。
展示の時にはルーペが添えてあるくらいの小ささ。


これ、何に使うかわかる?

どうも、内裏とかの見取り図の上を動かしながら
儀式の予行演習をしてたんじゃないかって。

定家の筆らしいの。…定家がねー。

ぷぷぷ。なんか可愛い。



しかし、こんなちっちゃい紙切れおじさんも大事に残してるって

冷泉家っていったい………。

Atelierすゞり

美しい文字を。 美しい時間を。 美しい空間を。 The official website of Ayami NAKAMURA  [Atelier Suzuri]