喰医診房倶楽部
(「喰医診房倶楽部」2009)
喰医診房倶楽部、という名を印にしてほしいとのこと。
名が長い場合は、かの有名な志賀島の金印さながら
大きめの正方形印に数行に配置して彫るのが
スタンダードだとは思うのですが、
本格的な造りで、という部分は外さず
もっと遊び心のある雰囲気に仕上げたくて
敢えて二顆に分けて制作しました。
変形印と長方形印。
朱文と白文。
篆書と楷書。
篆刻印の表現を総動員して
かつ、その全体がまとまりを持つように。
一顆の中に表現や書体の違う文字が混じるとバランスを欠きますが、
二顆に分けたからこその組み合わせ。
横に並べて押すか、
縦に並べて押すか、
それとも少しずらして押すか。
押し方次第で表情も変わる組印です。
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「喰医診房倶楽部」
金光俊尚さんという、
おいしいものをこよなく愛するお医者様がいらっしゃいます。
おいしいものを
おいしそうに食べ、
おいしいと褒める人。
もう少し丁寧に言えば、
おいしく味わってもらおうと
手を掛け意を尽くした料理人の仕事を十二分に受け取る、
その受け取り方がとてもステキな先生です。
喰医診房倶楽部はそんな金光先生の屋号とでも言いましょうか。
その一端を知りたい方は、
この本に載ってます。
金光先生がおいしい、と舌鼓を打ったお店だけが掲載されてて、
私にとってはその辺のガイドブックよりも断然信頼できる本。
最初にこの本を知ったとき、
「なかくし(福山)」ではじまって「銭屋(金沢)」で終わるのが
とんでもなくツボだったんです。
この二店、私にとって身近で最も信頼できる和食の店と、
遠方で最も印象深いお料理を饗してくれたお店ですから。
「喰医診房倶楽部 わが町たべある記」(WINK BOOKS)1,200円+税
ぜひ、お近くの本屋さんで問い合わせてみてください。
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