ゆっくりゆったり展覧会

白羽会書作展「いろはうた」1日目が終了。
平日だからもっと暇かと思いきや
大勢の方にお越し頂いてうれしい限りです。

残すところ2日。
短いように感じるかもしれませんが、
書道の展覧会として 3日間はむしろ長いほう。


今までいくつかの書道展を観てきて、
もっとこうしたい、ああしたいと思ってたことを、
手探りながら出来る範囲で形にしようとした展覧会です。

表具屋さんに丸投げするのではなく、
作品の内容に合わせて着物地を使ったりして
作品をトータルでデザインしていくことだとか。

例えば、無機質な壁に
無機質な陳列をするのではなく、
雰囲気の良い会場で、
出来れば来てくださった方に、
ゆったりと時間も空間も展覧会の持つストーリーも
楽しんでもらえるようにしたいとか。

作品のタイトルと名前だけでなく、
書いてある内容も一覧できるパンフレットを作って
仮名や漢詩、現代詩文、どれも鑑賞しやすくしたいとか。

アートの分野全体を見渡せば
そういったことを頑張ってるアーティストさんは
たくさん居るのだけれど、
私が見た限り、
それこそ、近年の書道会がさぼってきたことじゃないのかと。
それが一般に「書道展はつまらない、わからない」と
言われる原因なのじゃないかと。

書道用具屋さんに「ずいぶん手間暇掛けますねぇ」と言われます。
確かに、もっと手抜きする方法はいくらでもあるけれど、
書家が書で手抜きを覚えたらお仕舞いかな。と。

書は芸術なのだから、美しいな、ステキだなと
思えるものを提案しないとと思うのです。

「書というスタイル」を"素敵"だと思ってもらいたい。

まだ、手探りでよちよち歩きで、
何とかたくさんの人の助けを借りての展覧会。
至らないことも多いと思います。

でも、初日のお客さんたちと接していて、
一番うれしかったのは、
白羽会有志三十数点という
決して膨大とはいえない作品の展示を、
じっくり1時間以上かけて見ていってくださる方が
思いのほか多かったということ。

畳の上にくつろぎながら、
お茶を飲みながら、
話をしながら、
ゆっくりゆっくり。

ああ、そうそう、
私、そういう展覧会がしたかったんだなぁと思えます。


あと2日。
ご無理は言いませんが、
お時間ある方は足をお運びくださればと思います。

お茶、飲みに来てくださいね☆


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