EXLIBRIS【蔵書印】

今では使う人が少ないのかもしれないけれど、
「蔵書印」というものがある。
本の好きな人だとよく知っていると思うけれど、
古本屋などでたまに本の裏表紙をめくると「○○蔵書」とハンコが押してあって、
その本が昔は○○さんの持ち物だったんだなぁとぼんやり思ったり。
文学関係の古書によく見られます。

西洋でもその本が誰のものであるかを示す「EXLIBRIS(エクスリブリス)」というものがあって、
日本語訳すれば「蔵書票」という感じ。
版画などで刷った小さな紙を本に貼るらしい。

どちらも用途は同じなのだけど、
エクスリブリスは蔵書印に比べて面積も大きく
(名刺サイズより一回り大きいくらいのものをよく見ます)、凝った図柄のものが多い。
「○○蔵書」と真四角に彫ったハンコより、かなりオシャレなのだ。

で、最近では、蔵書印もエクスリブリスの芸術性とかオシャレ感を
取り入れたものが増えているという。

そういうわけで、私も前からほしいなぁと思っていた蔵書印を
彫ってみました。だいたい(PC画面の表示にも寄るけど)原寸大。

本当は数ヶ月前に蔵書印を彫っていたのだけれど
致命的な失敗をしたため、頓挫していた。
今回の倍のサイズをかなり丁寧に彫っていたので、
失敗したのに気付いたときはかなりガッカリ。
しばらくやる気が出なかったのだ。
けれど、本日完全休業日に決めたので、
そのリベンジで午後からゆるゆるハンコ作り。

できたできた♪

ネコもしゃくしも読書、読書。でもネコにはネコの趣味がある。なーんて。

モデルはうちのシロネコです。
以前、封緘印(封筒の閉じたところに押すハンコね)も彫ったけど、これが意外と大活躍。
書道やってると作品に押すような篆刻もしたりする。
ただ、こういう趣味のハンコがやっぱり楽しい(*^m^)

Atelierすゞり

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